横浜サンタプロジェクト参加企業インタビュー*第1弾は株式会社野毛印刷社さんです。
野毛印刷社さんは1948年に創業した横浜市南区にある印刷会社で、サンタプロジェクトでは2012年から実行委員会に参加していただき、訪問サンタや広場サンタなどの企画運営から広報・協賛営業など幅広い分野でプロジェクトを支えてくださっています。
今回は代表取締役社長の森下治さんと総務課の廣瀬詩織さんにお話を伺いました。
サンタプロジェクトに関わった経緯から活動への思いや今後に期待することなど、ざっくばらんにお話をいただきました。
インタビュー実施日:2015年10月26日
*肩がき等はインタビュー当時のものです。
*横浜サンタプロジェクト参加企業インタビュー
横浜サンタプロジェクトに実行委員として関わっている企業に対して活動への思いをインタビューを行っていく企画です。このインタビューは横浜市内の大学生が企画し、実際に会社に訪問して企業さんの本音を聞き出していきます。
続ける理由は社員の自主的な意欲
山岡:こんにちは。今日は実行委員としてご参加いただいている横浜サンタプロジェクトについて、インタビューをさせていただきます。よろしくお願いいたします。
森下社長:よろしくお願いします。
山岡:早速、サンタプロジェクトに参加しようと思ったきっかけからお話を伺いたいと思います。
森下社長:はい。サンタプロジェクトは、3年前の2012年から参加しています。サンタプロジェクトは、神奈川印刷工業組合の環境委員長を務めていた時に知りました。会社に話をもって帰って社員に話してみると、興味を持ってくれる人がたくさんいて、初年度は社員140名中50名が参加してくれました。それから、毎年参加をしています。
山岡:初年度から50名も参加してくださったのですね。そんな中で参加してよかったことはどのような点でしたか?
森下社長:2012年の最初に参加した年から、社員の反応はとてもよく、興味をもち、参加してくれる社員が増え続けています。参加を強制しているわけではないのに、素直に参加してくれる社員が多くいることはありがたいです。
森下社長(左)と大学生山岡さん(中央)、鈴木さん(右)
参加した後に得られるものは、無限大!!!
山岡:年々社員の参加人数が増えていく要因などあるのでしょうか?
森下社長:サンタに参加することは、ただボランティアをしているだけではなく、する側にもたくさんのメリットがあります。会社にとってサンタは一大イベントとなっています。というのも普段あまり関わりのない複数の部署が一つになって作業する現場ができるからです。この機会に異なる部署のメンバーがお互いを再認識することができ、会社のチームワークも形成されます。社員たちもサンタが終わった次の日にサンタの話題で盛り上がることができるし、みんな元気になれる印象があります。
実際、去年参加した廣瀬さん、何か苦労したこととかあったら教えてください。
廣瀬さん:そうですね・・苦労したことは特にありません。(笑)しいて言えば、準備していたプレゼントの個数がたりなかったりしたことかな。あとは、準備段階が大変だったけれど、終わると達成感がありました。とにかく楽しい、という印象が強いです。
野毛印刷社 廣瀬さん
森下社長:社員の皆さんが毎年続ける理由としては、サンタで集まって来た周りの実行委員会の人たちの雰囲気などに魅了されて、社員たちも自発的に行動しているように思えます。
私は、人の成長は会社の成長であると考えています。技術だけではなく、人を大切にすること、どんな思いを抱いて取り組むのか、がとても重要だと思っています。このように会社が目指している目的と、社員が感じている目的が一致したため、このサンタへの参加が継続しているのだと思います。営業部には、担当のお客さんにサンタプロジェクトの紹介をする社員もいて、会社を越えて広がっている実感があります。
山岡:ありがとうございます。社外にもサンタプロジェクトを広めてくださっているのはうれしい限りです。
森下社長:そのお客さんは当日も来てくださいました。こうして、どんどん発展していくと良いですね。
もっと広い目で横浜を見る!
山岡:では、サンタプロジェクトが発展するために、今後の活動で期待することは何かありますか?
森下社長:このサンタプロジェクトのテーマに「横浜に笑顔を」とありますよね。横浜=みなとみらいという意識が強い気がして、みなとみらいだけではなく周りの地域にも視野を広げたらどうだろうか。区単位・町単位などの小さなところから活動をして連携をとって、最後にみなとみらいを集大成にできるのが理想だと思いました。横浜型地域貢献認定企業同士の関わりなどを深くし、いろんな人を巻き込んでいけたら良いですね。
山岡:なるほど。横浜は広くたくさんの人が住んでいるのでそうした地域の方々にも参加してもらえるイベントになったらよいですよね。
大切なのは少しずつでも継続すること
山岡:最後に、今後、サンタプロジェクトに期待することを教えてください。
森下社長:やはり活動の輪を広げていきたいですね。そのためには、何か「目的」を持って続けていくことが大切だと思います。そして、そうした活動を続けていくためにはイベントとして資金調達もできるようになることだと思います。企業がCSR活動をするときにも、社会に貢献する活動でビジネスができないと、活動自体を継続することができません。継続することに意味があると考えています。
山岡:今後のサンタプロジェクトのキーワードは「継続」ですね。ありがとうございました。今年のサンタプロジェクトもよろしくお願いします!
企業名 |
株式会社野毛印刷社
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所在地 |
本社 横浜市中区相生町5-79
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HP |
http://www.noge.co.jp/
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サンタプロジェクト活動内容 |
訪問サンタ活動:2014年度は泉の会でんでん虫クラブ(南区)を訪問し、ダンスやペーパークラフトなどを通じて子どもたちと触れ合いました。
広場サンタ活動:2014年度「ペーパータウンで遊ぼう」ブースを出店し、輪投げやツリーへの飾り付け等のゲームや工作を行いました。
その他、印刷会社のネットワークを活かした広報協力や動画の撮影・編集といった発信活動に積極的に運営協力をしました。
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広場サンタでの「ペーパータウンで遊ぼう」ブース出店の様子。
<編集後記>
今回のインタビューでは、サンタプロジェクトへの想いだけではなく、普段の実行委員会では知ることのできないサンタプロジェクトの裏側や、野毛印刷さんのアットホームな雰囲気を感じることができました。
ぜひ、横浜サンタプロジェクトで楽しみながらも、実行委員会の強い想いを実感しに来てみるのはいかがでしょうか。
インタビュアー:明治学院大学2年生 山岡博樹